2010年05月31日

ティンバライズ建築展

成熟した樹木では光合成の効率が悪く、多くのCO2を吸収してくれない。それどころか、腐敗や燃焼により樹木内に蓄積されたCO2を大量に放出してしまう。

なので、
1.伐採した樹木には大量のCO2が貯蔵されているので適切な扱いが必要。
2.適切な伐採により森には若い樹木を育成させる必要がある。

さらに、
2000年の建築基準法改正で特殊建築物での木造耐火建築物が可能になった。

よって、
「大量の木材を扱う建築に目を向け、建材として使用しつつ大量のCO2を貯蓄する方法を提案するのだ!」

という展覧会へ友人が参画しているため、表参道のスパイラルへ見学に行ってきました。
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東京大学生産技術研究所・腰原研究所を中心に若手建築家達が頑張っています!
報道も集客も凄く、注目度は高シ!
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久しぶりのスパイラルでしたが空間が狭く感じるほどの巨大なインスタレーション。
樹脂やコンクリートと違い、木は良いですよネ〜
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しかし、
コンセプトは理解できたのですが、手法や建築デザインが新しく無いのです(>_<)
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同コンセプトにて既に、石井和紘氏が2001年にCO2常陸太田市総合福祉会館を竣工しているし、集成材による木造大架構建築物は体育館や教会でも使用されいる(高価なため普及していないが・・・)。さらに耐火被覆としての木材では鉄骨造になってしまう。
造形的可能性を楽しみにしていただけに・・・(~_~;)

唯一、
友人が設計する「Solid:単板積層材大型ブロック造」には新しさを感じました!
T1.jpg

物語には、
必ずフィクションが必要。製材過程、運搬、施工で発生するCO2、建設・維持メンテナンスに関連するコストや費用対効果が明記されていませんでした。
今回の展覧会は、建築を媒体としたCO2削減キャンペーンなのか?
それともリアルな建築スタイルとして成立させるための営業イベントなのか?
読者としては、その辺を明確にしていただけるともっとエンジョイできる気がしました。

今後、静岡県や名古屋などを巡回するそうですので必見!
各大学の木材をテーマとした設計パネルと模型も楽しいです。
ラベル:建築
posted by 石崎友久 at 13:35| 東京 🌁| Comment(2) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
建築意匠のプロの目で見るとこういう感想になるのだと、興味深く拝見しました。確かにコスト、カーボン・フットプリントなど、気になる点はありました。今、既に荒廃している山の木は、手入れされておらず、節がたくさんありますが、そういう木も利用できるのかなど、考えるところです。外材は日本の高温多湿に合わず、腐りやすいとも。一方、日本の山の木は山にあるときは二束三文、下ろす作業には高額な費用と・・・越えていくべきハードルは多いですね。
Posted by miki4earth at 2010年06月18日 10:46
miki4earthさん、コメントありがとうございます。

山里→人間の生活にとって必要
山林の間伐など手入れ→生態系にとって必要
CO2ブロックのため木は土に返さない、さらにCO2削減のために植樹する→片面だけの判断

小6長男にエコカー減税どう思う?と問うたら、買わないのが本当のエコじゃない&#8265;との回答。

車メーカを助け、下受け工場を助けるための方便(ウソ)、エコ減税の方が買う者も特した気になるじゃない。

建築家の思考はそんなもんです。あるいは、理解していてもあえて肯定する事で時流に乗るとか…

政治家や社会学者と異なるのは、造形的な回答をしなくてはならない事。
楽しい仕事です。
Posted by 石崎友久 at 2010年06月21日 11:03
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